犬とも暮らしてた

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私の実家で飼っていた犬、ぽん。昨年の3月に死んだ。
13年ほど前に私の実家の近くに茨城県自然博物館という新設の博物館が建つことになり、そこの現場に通っているときに拾ってきた子である。保健所に連れて行かれる寸前に餌で釣って車に乗せ連れてきたのだ。真っ白でオスとメスの兄妹だったがメスのちびは三年前の5月に死んでしまった。2匹ともフィラリアだった。毎年時期が来ると薬は飲ませていたものの、捨てられてしばらくは野良生活だったろうから拾ってきたときにはもうかかっていたのかも知れない。

私がまだ実家に住んでいる頃は仕事でどんなに夜遅くに帰っても毎日必ず散歩に連れて行った。今考えると夜の関宿は本当に真っ暗で物騒だったけど、そんなことは気にしてなかった。ぽんは大型でちびは中型。大きくなった2匹を一度に散歩に連れて行って土手で転び、腹を擦りむいたことや、夏の暑い日、ぽんを苦労してようやっと真っ白ふかふかに洗い上げたと思った途端に土の上で寝ころんで真っ黒にしてしまったこともある。ここには書ききれないけれどおもしろおかしいことがたくさんたくさんあった。

兄が結婚してお嫁さんが同居することになったので、私は実家を出て再び一人暮らしを始めた。それからたまにしか帰らなくなったけど、いつも帰ると2匹でワンワンうるさく鳴いて出迎えてくれた。ちびが死んだその日、ぽんがウォーンと悲しげに一声鳴いてたよ、胸が痛くなったと母が後から言っていた。

その後、私が結婚することになり、今の夫を連れて初めて私の実家に行った日のこと。私が家の中にいるとぽんがワンワン鳴いて遊んでくれと催促する。もう出ていくまで何時間でもずっと鳴き続けるのだ!ちょっと席を外しサンダルを履いてぽんのところに行き、撫でながらあの人と結婚するからねと言うと、ぽんの目から一粒涙がこぼれた。犬が泣くなんて?!とびっくりして、ぽん泣いてるの?と聞いた私もじーんとして泣けてしまった。

それから夫と実家に行くたび、夫にもぽんと仲良くなって欲しくて撫でてみ?と促した。私の中にそういう意識は無いけどぽんはかなりデカイので、ちょっと恐かったらしい。ぽんは怒りはしないものの緊張して、撫でさせてやってるという感じだった。それでも何回か行くうちにほんの少しだけど心も許したようで、ちょっぴり尻尾を振ったりしてくれた。

ぽんの具合がかなり悪くなってから母に連絡をもらい実家に行くと、正月に会ったときはすごく元気だったのにびっくりするくらい年老いて見えた。お腹に水が溜まって膨れ重たくて歩けない。でもずっと外で暮らしていた犬だから家の中に入るのは嫌がった。外で日向ぼっこをし、おしっこをしたがった。もう後1日か2日の命だと思ったけど辛そうなら楽にしてあげた方がいいのかなと思い、かかりつけの動物病院の先生に相談すると、家族で見取ってあげなさいと言われた。その日は1日ぽんと過ごしたのだけど、朝私が着いたときは老いぼれて死にそうな顔だったのがだんだんと元気になり、目もくりくりして大分持ち直したように見えた。あんたが来たから嬉しいんだよ、離れて暮らしていても一番好きなのはあんたなのよと母に言われた。夕方、翌日もまた来るからねと言って、私は家に戻った。翌朝家を出ようとしていたら母から電話があり、昨日の夜ぽんが死んだよと聞かされた。ちょうど父が様子を見に行ったら一声鳴いて静かになったそうだ。
実家に帰ると、きれいな布がかけてありお線香がたかれていた。そのまま布で包み段ボール箱に入れた。大きいのと腹水が溜まっていたこともあり33キロもの重さだった。その翌日仕事があった私に代わって父と母が火葬場に連れて行ってくれた。

今年の正月は実家に帰らなかった。先日、ぽんがいなくなってから初めて帰った。いつもはワンワンワンとうるさく出迎えてくれるのに、静か。
それでも命が尽きるのは仕方ないし、だから生きてる間は精一杯かわいがろうと思う。みゅうも後何年生きるかわからないけど、どちらかが先に行くまで精一杯のことをしてあげたい。それは夫に対しても、家族や友人に対しても同じ。

ねこと暮らすも今日で2年目に突入。
これからもみゅうのうんと幸せな様子を報告していきます。ヨロシクお願い致します。
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Commented by Y沢ハイジ at 2006-05-01 13:28 x
ポン君、なつかしいなぁ~ いつ頃の写真?
本当にワンワンよく鳴いていたよね。でも、お母さんのポンを叱る声の方がずっとでかくて怖かったけど(笑)

ポン君との一番の想い出は、やっぱり、せっかく洗ったのにすぐに真っ黒にしたことかな。でも、あの時はポン君よりあなた達、兄妹の態度が信じられなかったです。
それから、花火大会の脱走事件!あれは本当におかしかったね。
すまして、みんなの前を歩いていくポン君の姿が忘れられない。
楽しませてくれてありがとう。ポン君

これからは、みゅうちゃんがどんどん楽しませてね。よろしく



Commented by cat9lives at 2006-05-01 19:30
読んでいて涙腺が・・・(・_;) 胸が熱くなりました
写真のぽんちゃんとっても幸せそうなお顔(^^)
素敵な家族に出会えて、ぽんちゃんもちびちゃんも
楽しい一生を過ごせたことでしょう~
今はきっと虹の橋で、hitomiffyさん御一家やご実家の
皆さんを見守っていますよ!!

素敵なお話を聞かせてくれてありがとう(#^.^#)
Commented by greenveil at 2006-05-01 20:47
初めまして。
greenveilと申します。
いつも可愛いみゅうちゃんに惹かれて密かに覗かせてもらっています。
今回のお話・・・、泣きました。
オットの実家で飼っている犬(17歳)の事がかぶってしまって・・・。
私は今はペットを飼えない環境ですけど、いつか猫と暮らしたいなぁと
思っています。

自分より短命と分かっている動物と暮らす意味って・・・、って
考えたこともありましたけど
縁あってお互い楽しく暮らせること以上に意味なんてないやん、と
結論づけました!

毎日繰り返しの日常でガサガサしている心に一石を投じられた心境です。
心に浸み入りました。
ありがとうございます。

GWにはオット実家の犬に会いにいこうと思います。
・・・ま、私なぞ彼にとっちゃ下僕扱いにしかないんですが・・・。
Commented by hitomiffy1531 at 2006-05-01 21:57
◎ハイジ様   
この写真2004年5月のものです。携帯で撮ったんだけど良く撮れてるでしょ!目が大きくてまん丸で・・・うえ~ん。
しかし私ら兄弟になにか問題が?
Commented by hitomiffy1531 at 2006-05-01 22:01
◎cat9lives様   
ぽんはうちに来てホントに幸せだったかな?と考えることがあります。でも飼ってた私がぽんを大好きだったのだから、きっと幸せだったんだと思いたいです。
Commented by hitomiffy1531 at 2006-05-01 22:24
◎greenveil様   
はじめまして、hitomiffyです。密かに覗かれていたなんて・・・照
旦那様の実家のわんちゃん17歳ですか~すごいですね!ぽんは推定ですけど11歳くらいだったと思います。元野良犬でしたから逞しくて元気いっぱいだったんです。病気しなければもっと長生きしたかも知れません。

>縁あってお互い楽しく暮らせること以上に意味なんてないやん、と
結論づけました!

ほんと私もそう思います!日々の人間関係の中ではそういうことを忘れがちですが、寿命の短い動物にふと気づかされます。
このブログ、今我が家にいる猫みゅうのお世話をしてくださった方々への報告にするつもりで開設しました。たまに私の趣味も混じってますが、よければまた覗いて下さいね♪


Commented by hino at 2006-05-02 15:34 x
昔、我家にも犬がいました。まだ東京に出てくる前の青年の頃・・・
よく山の中をクロ(犬の名前)と走り回っていました。
先を走っていたクロが立ち止まって、なにやら一点を凝視しているので近付いてみると、蛇がとぐろを巻いて、舌をチロチロ出している。
にらみ合いがしばらく続き、気がついたらS字型にくねらせた蛇の鎌首が一気に槍のような直線になっててクロに飛び掛りました。
あっという間の、予測もしない事態に息を呑みました\(◎o◎)/!
Commented by hitomiffy1531 at 2006-05-03 07:47
◎hino様   
その後クロはどうなったんですか?気になるなぁ・・・・まさか?!
Commented by 鬼軍曹TAMA at 2006-05-04 00:07 x
うえ〜ん。
いつもそこに居てくれるのが当たり前だと思ってしまうんですよね。いつかは別れがやって来ると知っていても、日々の生活の中では忘れがち。さらには本当の別れがやって来てもまだ、現実を受け止めるのには時間がかかりますね。離れて暮らしていればなおさら。母の事を思い出しました。
そして、老いた父と老いた爺猫を重ね合わせてしみじみしてみたり。
今のうちにできる事は、たくさん会ってたくさんしゃべって、たくさん名前を呼んでたくさん撫で回す事(それぞれ対象は別ですよ。父を撫で回す事は・・・してもいいか、別に)くらい。
みゅうさんと幸せに・・・共白髪。
Commented by hitomiffy1531 at 2006-05-04 08:54
◎鬼軍曹TAMA様   
病気になり衰えた犬を送る年老いた両親を思うと、しんみり・・・。今はまだ元気だけれど、その日がすぐにでも来てしまったら・・・なんて考えるとやはりたくさん会ってたくさん話さなきゃと気が急いてしまいます。みゅうに対しても同じ。一日一日を大切にしなければ!
Commented by hino at 2006-05-04 16:38 x
わが家の犬は、クロとは名ばかりで実際は茶褐色、鼻の辺りがちょっと黒くてシェパードの雑種みたいでした。
時々見せる遠くを見つめるその顔は、なんだか哲学者のようでした。
飼い主に似るって本当かもしれないですね(^^ゞ

野性の本能が残っているのかもしれない。蛇が飛び掛った瞬間、クロはそれを予測していたかのように、蛇が飛びついてきた同じ距離だけ、全く同じ姿勢のまま後ろに下がっていました。
低いうなり声と、蛇のにらみ合いはしばらく続きました。
ちろちろ動く蛇の黒い舌を見ているとなんだか怖くなり、手ごろな石を2,3個捜して投げ、笹薮の中に逃がししまいました。
クロも怖かったと見えて、それ以上深追いはしませんでした。

その為ではないのですが、ある日犬小屋の側に、吐血の跡がありました。
何か変なものでも食べたのか心配していたら、数日後の朝、鎖が切れて
クロがいなくなっていました。
野生の象が死期を悟ったら、群れを離れて死に場所を探し始めると聞いたこととその事がなんだか重なってきてつらい思いをしました。
Commented by hitomiffy1531 at 2006-05-04 23:57
◎hino様   
クロは聡明な犬だったのですね。どこか静かな場所でひっそりと土に返ったんでしょうか。余計、涙・・・。
by hitomiffy1531 | 2006-04-30 12:23 | できごと | Comments(12)

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